幕をあけた東京水辺生活の新時代
都会の水辺は美しい・・・かつてNYや香港を訪れたとき、都市生活の中に水上交通が日常の足として溶け込み、若者がスポーツサイクルを積み込んでレジャーに出かけたり、ビジネスマンが新聞を広げる姿を見て、東京にはまだ存在しないライフスタイルに、ちょっとうらやましさを感じたものだ。しかし2007年、それがついに東京でも現実となっているのだ。従来の客船クルーズや観光客用の水上バスとはひと味違った、コミューター「アーバンランチ」就航のニュースがそれだ。
時速22kmのカタマラン(双胴船)が 東京の新しい魅力を教えてくれる
今回レポートするのは、2007年4月に就航が始まった海上交通システム「アーバンランチ」。就航会社は東京湾岸エリアでのコミューター的航路の開拓を目ざす観光汽船興業(観光船を運営している東京都観光汽船の子会社)で、東京都が推進する「運河ルネッサンス構想」とも結びつき、東京の新しい水上交通の展開として大いに注目されている存在だ。
お台場ー芝浦間3.5kmを約20〜30分で結び、1日7便就航している。運賃は大人500円、子ども250円、ペットや自転車も200円の追加料金でのせられるのが魅力だ。就航したばかりということもあり、まだあまり知られていないので、目下のところ、この手の情報に敏感な在日外国人や、ベビーカーを押してお台場にショッピングに行く近隣のママたちに積極的に利用されている様子だ。週末はカップルやペット連れで賑わう。
変わりゆく東京湾の水際ビューを味わい尽くす!
では早速、我々も乗り込んでみることにしよう。アーバンランチ号は目下3艘、19t、41人乗りと小振りだが安定性の強いカタマラン(双胴船)で、速力は12ノット(約22km/h)という爽快な速さが魅力。運賃わずか500円の定期就航便ながら、まるでプライベートチャーターでクルージングしているような気分を楽しめる。
東京港の真ん中でクルーザーのデッキに立ってみると、今まで感じたことのない開放感に歓声を上げそうになる。 360度の大パノラマ! ゆりかもめの車窓からだってよく見て来たはずの東京港の景色が、水面の高さから眺めることで、その広がりと躍動感が実感できるのだ。そして品川〜芝浦〜汐留〜築地〜月島〜勝どき〜晴海〜豊洲〜有明と、東京のウォーターフロントラインにぐるりと連なる、最先端の高層ビル群が一望できる。
さて我らが[THE TOKYO TOWERS]はどこかな?・・・と探す必要もなく、堂々たる2つのタワーが目に飛び込んでくる。58F建てという高さの割に安定感を感じさせるのもそもそもスケールが違うということなのだろう。賃貸住戸が誕生するのは、向かって左側のMID TOWERの3F〜30F。林立する高層ビル群のなかでもひと際目立つ、波打つような外観デザインの美しさをしばし鑑賞。
心地よく風と波を切りながら、船はレインボーブリッジの真下にやってきた。ちなみにコースは便によって若干変わる。レインボーブリッジの下をくぐるかどうかは運次第。今回くぐったのは、桟橋の混み具合を見計らっていて、大きくカーブを描いて時間調整をしていたためなんだそうだ。
まもなくフジテレビの球体展望室が目前に迫り、アーバンランチ号はお台場海浜公園の桟橋に滑り込んだ。TDLのアトラクションに乗車した後のように、降りたとたん思わず深呼吸をしたくなった。それほど充実した20分間だった。
親会社の東京都観光汽船には ちょっと変わり種クルージング
ちなみにこのお台場海浜公園の桟橋は、東京湾内を就航するさまざまな便の中継地点となっている。ここから観光客に人気の未来型水上バス「ヒミコ」等に乗り継いで、豊洲方面へ出かけてもいいし、晴海埠頭に立ち寄る「お台場ライン」に乗って、[THE TOKYO TOWERS]にもっと近づいてみるのも一興だ。
また「HAPPY DOG CROUSE」というちょっとユニークなワンちゃん連れ専用の周遊クルーズも用意されている(お台場周遊大人1000円、犬一頭につき施設使用料600円)。
[THE TOKYO TOWERS]での楽しい“都海生活”の予感
しかし究極のチョイスは…やっぱり、プライベートクルーズといえよう。何人か友だちが集まる機会があったら、ぜひ利用してみたいのがこのアーバンランチの「プライベートクルーズサービス」だ。60分で4万円、120分で8万円(税込)という手頃な料金でクルーザーの貸切に応じてくれる(もちろんスタッフ同乗)。
たとえば週末、軽いおつまみや好みのドリンクを自由に持ち寄って、夕暮れ時の船上パーティー。ららぽーとに近い豊洲から出発して、湾内を一周というのが目下のところよく利用されているプランとのこと。
[THE TOKYO TOWERS]に住む人たちは、便利な都会生活だけでなく、こんな楽しい「都海生活」をも手に入れることになるのだろう。来年の完成がますます楽しみだ。
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停泊中もひと際目立つ、スタイリッシュな白いカタマラン(双胴船)。
マニアックなリカンベント(仰向けになってこぐスタイルの自転車)を積み込む乗客もいる。海沿いの道をサイクリングするんだろうか。
東京湾のど真ん中から眺めた[THE TOKYO TOWERS]。賃貸住戸が誕生するのは左側の3F~30Fだから、向こうからの眺めの良さもさぞかし。。。
アーバンランチから見上げれば、レインボーブリッジの大きさを実感!
周囲の臨海タワー群と見比べても、そのスケール感がわかる[THE TOKYO TOWERS]
第3台場と第6台場の間を抜けると、アーバンランチは速度を落としながら桟橋へ。20分間のプチバカンス、爽快でした!
カップルが憩うお台場海浜公園からも真正面に望める[THE TOKYO TOWERS]
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